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【体験談】海外の学会への参加は絶対にした方がいい理由

NullNone (ヌルナン)

ただの大学助教.学びと生活改善情報を中心に8割ぐらいの力で好きなことを書いてマス.Apple,ガジェット,自転車好き.将来は海外で論文書きながら暮らしたい.

実は今年ハワイで学会があり参加予定だったが,コロナのせいで全てが無くなって悔しいので記事にする.後,国際会議に参加するメリットを書きたい.

ハワイで学会なんて嘘みたいだが本当の話である.

海外に旅行で渡航することはないが,学会関係でアジアを中心に行くことができた.

そして念願のアメリカでしかもハワイなんてなかなか行く機会がない.学会での参加なら旅費等の工面をしてもらえるから行っておくしかない.とは言っても学会参加だからプロシーディング用の論文と,規定フォーマットに合わせた論文を作成する必要がある.

そして,当然ながら英語でのプレゼンテーションを行わなければならない.複数人や学校の団体で学会に参加する場合は,仲間や教員と助け合いながらやり過ごせるが,自分は基本1人か少人数だ.

海外を楽しむにはやっぱり1人か少人数がオススメ.あくまでセイフティを確保してだが.

準備は念入りに

海外の学会,国際会議と呼ばれるが,参加の際には当然念入りな準備が必要で,国内の学会とは異なり参加規定から論文投稿規定まで全てが英語.

しかも参加費が10万近くするようなものまである.振込方法や,振り込み名のミスは相手が日本人の国内学会であればどうにかなるが,向こうが外人ならどう対応されるかわからない.

自分は可能な限り,クレジットカード情報は使わず「PayPal」を経由して支払うようにしている.

https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/home?&gclid=EAIaIQobChMIit-xj6zF6wIVyqqWCh10AgV0EAAYASAAEgKIyfD_BwE&gclsrc=aw.ds

よく日本の「PayPay」と間違えられるが,PayPalで論文投稿費や参加費の支払いを勧められる学会は多い.

後,海外はクレジットカードのスキミングや,盗難も多いから自分はクレジットカードはお守り程度にしておき,プリペイドカードを持っていく.海外でも使えるプリペイドカードの種類は多いが,自分は国内でも使用できる「JAL Global Wallet」を使用している.

https://www.jal-globalwallet.com

日本円をチャージして,スマホのアプリで円・ドル・シンガポールドル・元などに換金する.レートも空港にある換金所より低く,いちいち換金所で並ぶ必要もない.国内でも使えるし,マイルも貯められるのでオススメだ.

自分は医療人で医療系の職についているが,参加する学会は国内以外は全て医療とは全く関係のない学会で,工学系の学会に参加をしている.

研究分野がそうなので仕方ないが,医療系と工学系では明らかに雰囲気が違う.

そもそも自分は医者ではないので,上等な学会には参加したことないし,医療系の発表はしたことない.しかし,医療人が工学系の学会に参加するのは勉強になる.違う畑に行くのは楽しい.

ハワイでの国際会議は数学系の学会.

スライドも抄録も一貫性を

今回の学会は,以前の韓国やシンガポール以上に念入りに準備をした.

どうしても英語でのプレゼンはカンペを用意してしまいたくなる.何言って良いかわからなくなる時は,カンペが助けてくれる.

最初に参加した時は,当然用意してカンペを読んだりしたが,全然,聴衆の様子もわからないし,その場をやり過ごした感がいっぱいでせっかく国際会議に参加したのにもったいない.

これは,教授に教わったのだが,

  • プレゼンは論文から作成すれば良い
  • プレゼンは論文を喋れば良い

国際会議に参加する時は,事前に自分の研究の抄録やプロシーディングを提出していることが多い.その内容に従って,プレゼンを作成し,話す内容を作成する.

そうすると,論文と発表に一貫性が生まれるしブレる事がない.

自分の研究目的から逸脱した話をすることもないし,英語はもう出来ている.どうしてもプレゼンになると余分な情報や余計なことを言いたくなるが,ここは論文に従うべきだ.

目的と結果を明らかにし,優位性を述べることで簡潔明瞭になり聴衆の混乱を避ける事ができる.

海外の学生のポテンシャル

海外の学生の能力は高い.同じ学生とは思えない.何より自分の研究や実験を誇りに思っているし,楽しんでいる.

英語がうまいのもあるが,研究へのアプローチが多方面で目の付け所が違う.というかカッコイイ.どうしてこうも違うのかと思う.

彼らはおそらく研究に人生をかけているのだろう.自分もそうだが,日本の学生は研究が無くなっても正直人生に大きな差はないかもしれない.時間とお金で院卒を買っているようなものだから.全てがそうではないが,国際会議に行くとそう思うのは,少なくとも日本の学会や学生と海外とでは隔たりがある.

これを学ぶために自分は国際会議への参加を大学院生に勧める.

後,ハワイには行きたかった...

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