iPadOS 15がリリースされて,ますますiPadがパソコンに近くなった.
AppleはパソコンのMacは消滅させないとは言っているが,
おそらくほとんどの人は,パソコンでする作業の多くをタブレットであるiPadで終わらせることが出来ると思う.
僕も,MacBookとiPadを使い分けているが,
研究用途で使うには,8割パソコンで,2割iPad.
所詮,タブレットでできることは限られている.
そしてそして,iPad専用のMagic Keyboardが手元にあるから,今更ながらレビューしてみる.
信仰心の強いApple信者が無駄なお布施をしないようにここに書き留めておく.
「iPad Air4」 + 「Magic Keyboard」
手元にあるのは,iPad Air4とiPad用のMagic Keyboard.
そりゃーもう見た目は,MacBookのキーボードっぽいし美しい.
何よりトラックパッドが付いているのが嬉しい.
タブレットが画面が大きくなればなるほど,指を動かす範囲が増えて長時間はしんどい.
そして,いくら優秀なiPad君とはいえ,
細かな文字をコピーしたりするときに選択するのが指では行いづらい.
その点,トラックパッドがあれば使いやすさは倍増する.
TypeC端子がMagic Keyboardにも備わっているので,ここからiPadの充電も可能.
実は,iPadをMagic Keyboardに装着すると,iPadの充電端子は,モニターの右側に,
そして,Magic KeyboardのTypeC端子は左側にあるので,どちらサイドからでもアプローチできる点は素晴らしい.
ただ,データ転送はiPad側でないと使えない.
ここまで,書くと買いたくなった人は買えばいい.
でも僕はいらないと思った.
iPad専用「Magic Keyboard」はオススメしないワケ
ここからが本題.
いいことも多そうなMagic Keyboardなのになぜいらないのか理由を述べる.
1.タブレットではなくなる
タブレットなんだけど,タブレットではなくなってしまう.
要は,せっかく持ち運びと利便性があるiPadなのにMagic Keyboardのせいで,重量級の戦車になる.
僕の持っているiPad Pro/Air用は,11インチ用なんだけど重さが「約596g」もある.
分かりにくいかもしれないが,大体ヤングジャンプ1冊分ぐらい.
あんまり分からないが,やっぱり重い.
そして,iPad Air4と組み合わせると「1,058g」と1kgを超える.
もはや軽快さは失われて,パソコンと同じ.
MacBook Airが重さ「1,290g」 なのに.
つまり,
できることはパソコン以下なのに重さはパソコン並み.
iPad Air4だけで運用した方が使い分けができる.
2.高い
Magic Keyboardは「34,980円」.
無印iPadがもう少しで買える.
個人で買うには発狂レベル.
でも信仰心の強い信者は買うのです.
買うのです.
ちなみに,iPad Air4が「69,080円」なので,合計で「10,4060円」.
そして,MacBook Airが「115,800円」.
Magic Keyboardが付いても所詮はタブレット.
USBのデータを操作したり,オフィスソフトを使ったり他人とデータのやり取りをするにしても,
やっぱりパソコンには敵わない.
「iPadOS 15でよりパソコンに近づいたから,いつかiPadもパソコン化するんじゃ...」
と思えるかもしれないが,
Apple社がMacBookは無くさないと明言しているし,やっぱりパソコンが必要.
僕的には,今はまだパソコン向けのソフトが多く流通しているし,それをiPad用にダウングレードさせているのを使っているに過ぎない.
と思うので,パソコンは必須.
Windows信者はiPadを買わないとしたらパソコン向けのソフトがなくならないことは自明だ.
3.安い外付けキーボードでいい
パソコンを所有していて,なおかつiPadを持っているなら前述の通り,
Magic Keyboardはいらない.
どうしても欲しいというのなら,高価なキーボードを購入する前に安価な外付けキーボードで試して欲しい.
僕のオススメはAnkerウルトラスリムキーボード
重さはMagic Keyboardの約三分の一の「200g」.
しかも電池式なので,充電切れの心配がない.
Magic Keyboardみたいに本体と合体していないので,iPadと離れていても入力できる.
実はこれがちょっと便利で,画面を外部出力とかしている時には使える.
案外,Magic Keyboardは画面角度の調整が難しくて,膝の上とかで入力には向かない.
どうしても欲しい人だけ買えばいいと思うが,
僕は買わない.