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【比較】「iPad Air 4」か「iPad Pro」幸せになる選択はどっち?

NullNone (ヌルナン)

ただの大学助教.学びと生活改善情報を中心に8割ぐらいの力で好きなことを書いてマス.Apple,ガジェット,自転車好き.将来は海外で論文書きながら暮らしたい.

2020年9月16日に「iPad Air4」が発表されて1ヶ月が経った.正直iPad Proの購入を検討していた自分としては悩みに種が増えてしまった.

いやー,悩ますのが好きだなAppleさんは

同じように悩んでいる人も多いだろうし,何が違うのかを解説したい.この記事を読めば迷うことはない!結論から言うと自分は「iPad Pro」を選択する.その理由も説明する.

特に自分は研究用としてiPadを使うことを考えている.一般的に使うよりも演算処理なんかをハードに使うことを想定しているので,ハードにiPadを使う人はProを選択するほうが幸せになれる.

大きさや基本的な性能差はネット上に溢れているのし,Appleのサイトに行けば分かる.この記事は実用面での差を徹底比較する.

iPad Pro(2018)がiPad Air4になった

とにかくややこしいのはそのネーミング.常にApple製品を使っていたりしないと今一体何機種のiPadが売られていて,自分がどれを選択すればいいのかさっぱりわからない.

2020年10月22日現在,Appleストアで選択できるiPadはこの4つ.1番廉価なiPadとその小型版のiPad mini.その高性能版のiPad ProとiPad Air.

名前からするとiPad Proが最も高性能な香りを出してはいるが実はそうではない.

このiPad Airが今回新しくiPad Air4(4世代目)となって発表されたんだけど,このiPad Air4は2018年の「iPad Pro 11インチ」がベースとなっている.

さらに言うとiPad Air3(3世代目)は2017年の「iPad Pro 10.5インチ」がベースとなっている.

ここまでくるとApple好きでない人は嫌になるかもしれないが,要はiPad Airは前モデルのiPad Proがベースとなっているってこと.

でも今回は,ちょっと違う.

iPad AirはiPad Proより性能が落ちるはずなのに今回発表されたiPad Air4は実は一部でiPad Proより高性能で出てしまった.

するとiPad Proを買おうとしていた僕らは悩みの種が増えてしまう.

でも安心をもう迷わない.

iPad Air4とiPad Proを比較!

具体的に「サイズがどれぐらい違う」や,「重さが何g違う」って比較はしない.iPad Air4とiPad Proで実用面で異なる部分だけを比較する.

今回はiPad Pro も11インチと12.9インチのうち11インチを比較対象とした.iPad Air4は10.9インチだからその差は0.1インチ.

生体認証の違い

iPadのロック解除時やパスワード要求時に生体認証を聞かれる.iPad Air4(以下,Air4)とiPad Pro(以下,Pro)では大きく異なる.

Air4からは,電源ボタンに指紋認証の「Touch ID」が組み込まれた.Proにはない.iPhone12の記事でも書いたけど,

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このコロナ時代でマスクは必須となっている.顔認証だとマスク状態では反応がイマイチ...だからAir4がTouch IDになったことは嬉しい.

でもこれは使用状況による.iPadを屋外で使用するならTouch IDのあるAir4がいいだろう.でも家で使う場合は顔認証で十分.屋内ならマスクも着けていないだろう.というかいちいちタブレットのTouch IDボタンまで手を伸ばすのは面倒.

「ProMotionテクノロジー」はProだけ

「ProMotionテクノロジー」が搭載されているのはProだけだ.ProMotionテクノロジーはリフレッシュレートに関する技術だが,Proなら120HzでAir4は60Hzとなる.

要は1秒間にどれだけのフレームを表示させるかってこと.Proなら1秒間に120フレームだがAir4はその半分の60フレームしか表示できない.

パラパラ漫画で例えると1秒間にパラパラさせる枚数が120枚と60枚.この2倍差はかなり大きい.

ちなみにPS4やNintendo Switchは60Hz.ゲーミングモニターとなると144HzにもなるがProはゲーミングモニターでないのに120Hz.しかも4Kのゲーミングモニターなら10万は超えちゃう.

ページング時やApple Pencilで描画時などはこの差が出てくる.この点でのProを買っておいた方が幸せになれること間違いない.

A12Z Bionic VS A14 Bionic

これが1番悩む種じゃないかと思う.Proは「A12Z Bionic」,対してAir4は「A14 Bionic」ネット記事ではAir4のA14 BionicがA12Z Bionicより性能が高いらしいがどうだろうか.

AppleはSoC(System on a Chip)をiPhoneの新製品発表で出してきていたが,今回はAir4の発表でA14 Bionicが登場.しかもiPhone12にも搭載される.

A12Z BionicとA14 Bionicの性能を比較する.

  A12Z Bionic A14 Bionic
クロック周波数 1.59 GHz 1.80 GHz
コア数 8 6
ターボ(1コア) 2.49 GHz 2.99 GHz
ターボ(マルチコア) 2.49 GHz 2.99 GHz
最大メモリ容量 6 8
アーキテクチャ A12 A14
RAM LPDDR4X-4266 LPDDR5-5500
最大メモリ容量 16GB 16GB
TDP (PL1) 15W 6W
引用:https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-apple_a14_bionic-1693-vs-apple_a12z_bionic-1651

単純な比較だとやっぱりA14の方が高性能.コア数はA12Zの方が多いが,消費電力がA14の2倍以上ある点もモバイル端末として使用する場合には注意が必要.

iGPUが1秒間に実行できる浮動小数点演算数は以下の表,

GFLOPSの単精度(32ビット)  
A12Z Bionic 1106
A14 Bionic 824

この結果は,A12Z Bionicが軍配が上がる.

有名なGeekbench 5ベンチマーク,

シングルコア  
A12Z Bionic 1118
A14 Bionic 1602
マルチコア  
A12Z Bionic 4657
A14 Bionic 4194

それぞれ,シングルコアとマルチコアの結果だが,シングルコアではA14が,マルチコアならA12Zの方が性能が高い.コア数がA12Zの方が多いことが原因かもしれないがA14が全てにおいて性能が高いとは言えなさそう.

A12ZはそもそもProユーザー向けだし,A14は瞬間的な処理能力と消費電力においてA12Zより優れている印象.iPhone12に搭載される理由もわかる.

また,機械学習領域ではA12ZよりA14の方が性能が高い.顔認証や画像関連の処理でiPhone向けに開発されたものをAir4に搭載せたのだろう.

自分のように,研究用で演算を長い時間させたり電源は繋ぎっぱなしで使用することを前提とするならA12Z Bionicがいいし,消費電力の悪さも気にならない.

カメラ性能はProか?

iPadで写真を撮影することはほとんどないかもしれないが,カメラ性能はタブレットでも重要な要素.

カメラスペックは以下の表,

カメラ位置  Air4 Pro
フロント 700万画素・f/2.2 700万画素・f/2.2
リア 1200万画素・f/1.8・4K/60 動画撮影 1200万画素・f/1.8・4K60p動画撮影・LEDフラッシュ,超広角,LiDARスキャナ

カメラに関して通常の撮影用としては,Air4もProもそれほど差はない.LEDフラッシュと超広角撮影ができるぐらいだろうか.

ただ,「LiDARスキャナ」が搭載されているのはProだ.LiARを使えばより暗いところでのピントを高速に合わせることができる.ARなんかのアプリケーションを使う時もその恩恵を受けることができる.

まだApple自体も具体的な使い方を示していないがiPhone12にも搭載されていることから今後も新たな機能として期待できる.Proの方が汎用性が高そうだ.

Magic Keyboardは両者使用可能

Air4もProも「magic keyboard」を使うことができる.

このクソ高いキーボードを購入するかどうかは別として,対応していることは嬉しい.3万円出していつか購入したい.iPadとはいえトラックパットがあると操作性が全然違うし,いちいちモニタに指を持っていくのは面倒.

据え置きでiPadを使いたい自分としてはProでmagic keyboardが対応しているので問題ない.

スピーカの数はProが上

iPadで動画や音楽を楽しむことも多い.Air4は上下に2つのスピーカーだがProなら上下に2つの合計4つのスピーカーが搭載されている.

Air4が上下なのは横向きで使用することを前提に設計されているのか,縦向きだとスピーカーが上下なので音が散ってしまいがち.

Proなら上下に2つずつ合計4つも搭載されているし,そもそも横向きで使用することを前提に作られているからAir4よりもより臨場感のある音が楽しめる.

まとめ

散々悩んだ挙句自分はPro一択だ.

  • 顔認証
  • ProMotionテクノロジー搭載
  • A12Z Bionicの長時間演算向き
  • LiDAR搭載
  • スピーカー4つ

つまり,iPadを自宅で据え置き状態で使用するなら間違いなくProを買うべき.持ち運びを重視したりアプリの切り替えや消費電力を抑えたデバイスならAir4を買えば幸せになること間違いない.

研究用としてはPro一択であることは言うまでもない.

 

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