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【プログラミング】 非エンジニアの医療人がプログラミングを学ぶべき理由

病院に勤めているとほとんどプログラミングに出会う機会ってない!学部にもよるけど大学の授業で少しするくらいで,社会人になってからは個人的に勉強するぐらいしかないと思う.

先に言っておくけど自分はエンジニアじゃない.エンジニアに憧れているけどねー.

せっかく医療系の大学を出て就職までしてるし.今からエンジニアになるよりは自分の専門性を高めるために医療従事者がプログラミングを!と思ったからだ.

では何故,医療人の自分がプログラミングの勉強を続けている理由を説明する.

医療は工学を基に成り立っている

医療は,生物学・遺伝学・病理学などいろんな分野で支えられているが,

最近の医療は完全に工学の発展の基に成り立っている.この分野は医用工学って呼ばれている.新しい術式・新しい装置・新しい検査法など,最近耳にする医療の発展は医用工学の発展が大きく寄与するところが大きい.

特にコンピュータの発展によって医療は今も進歩している.医療機器メーカはコンピュータの発展ともに有益な器具・装置を臨床に提供してくれているが,ユーザーである自分たちの理解を超えているところが大きい.

自分たちがしっかり学ばないと勝手に医療行為をしてくれている感が凄い.かといって,エンジニアみたいにナブの動作を詳細にはなかなか学べないが,プログラムを学べば例えば装置動きの論理を理解しやすくなる.結局は,心電図にしても CT装置,MRI装置,内視鏡にしてもプログラムで動いているからだ.

機械学習や深層学習,医療のIT化に対応するにはプログラミングの知識は必須だ.

コモディティ化

「コモディティ化」という言葉は好きな書籍の中から学んだ.

通常,コモディティ化と言えば,市場において高付加価値を持っていた商品が競合の台頭により差別化要因が失われることで,一般的な量産品に成り下がってしまうことを指す.

つまり,今まで高級って思っていたものが,同じような商品が出てくることによって市場価格が下がることで,コンピュータなんかは昔相当高価なものだったが,今は安ければ2, 3万円で購入が可能だ.

今ある資格はいつかなくなる

これを資格に置き換えて考えた場合.今まで大学を卒業して得られる資格が一生使える資格だと思っていたら,テクノロジーの発展や人工知能によって,専門的な修練が必要な仕事が簡単な仕事に置き換えられる.最終的には資格の意味がなくなってしまう.

昔はお金のやり取りなんて機械ではなく銀行の窓口で行わないと不安だったに違いない.しかし,今はATMのほうが早くて安心で人間がやり取りするより確実だ.機械はプログラムされた通りに永遠と正確に動く.

人工知能で医療は多く変わる

先にも触れたが,人工知能が医療にも急速に広まっている.海外の大学の教授の発言で「人工知能が最も影響を与える分野は医療だ」と述べたものもある.

診断が困難な病名についても大量の論文を学習したIBMのワトソンが,人間の医師では発見できなかった病名を突き止めたニュースだってあった.自分たち医療人も人工知能を受け入れるのに多少なりともプログラミングや医用工学の知識を入れておかないと職を失いかけない.

テクノロジー恐怖症にならないように

プログラミングを学び始めると,モノへの見方が変わる.自分が初めて学んだプログラミング言語は「C言語」で今は「シェルスクリプト」「Python」を学ぶようにしている.特に「UNIX」は自分の中で一種のバイブル化している.

プログラミング言語「Python」を学ぶようになると,いろいろなところでPythonを聞くようになるし,Googleのエンジニアも使っているって聞くと親近感をもつ.

実はこの親近感てすごく重要だと思う.コンピュータに対して抵抗感を抱かなくなると新しい技術や情報を取り込みやすくなる.

よくテクノロジーが発展してくるとそれに対するリスクを考えるわけだが,過剰にリスクを考えるテクノロジー恐怖症側にならないようにしなければならない.そうでなければ未だスマホは発展していなかっただろう.スマホが普及したのと同じように自動運転や医療における自動化が進んで欲しい.スマホが普及したのも,もともと携帯電話が普及し,ネットへの恐怖心より便利さが上回っていたためでモバイル端末に親近感を持っていたためだ.

医療人+プログラミング

自分たち医療人がプログラミングを学ぶようになり,テクノロジーの発展に親近感が持てるようになると,どんどん新しい技術を取り込むようになる.

自分たちが,日々触れている臨床の場は最も工学やテクノロジーの発展が著しく,大きな影響を与える分野だと考えておく必要がある.

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